ペットの栄養管理士が教えるドッグフードの選び方(1)

ペット栄養管理士。 子供の頃から犬と一緒の生活。 犬には、ただ長生きするだけでなく”健康に天寿を全うして欲しい”との思いから、犬の食事の勉強を始めました。今では趣味の一つに。 良質な食事と同時に、運動も健康に大きく関わる事を実感してます。 飼育経験・犬の栄養学・運動に関する記事を書いていきたいと思います。

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巷に溢れるドッグフード。
スーパーやホームセンターで手軽に買える物から、ネット通販でしか手に入らない物まで様々です。
値段も様々なら謳い文句も様々。
種類が多すぎて何が良いかわからなーい!と言う方は多いのではないでしょうか。
実は私もその一人で・・・良いと言われるフードは片っ端から試した事があります。完全に”フードジプシー”でした。
”犬に合った物を選ぶのが良い”とわかっていても、種類が多すぎて選ぶのだけでも一苦労でした。

そこで、フード選びのコツを紹介します。
今回は”これだけは避けたい”と言う、最低限の条件をご紹介します。

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「着色料」が入ってるフードは避ける。

犬は人間と違い、見た目で識別しません。「赤・緑・黄色の粒が入っておいしそうな色合い♪」なんて思わないんですね。

犬は、色の識別は人間の1/3・味覚は人間の1/4~1/6と言われています。
色も味もわかる事はわかるけど・・・食事の際最も優先するのは”匂い”なんですね。野生時代の名残と言われています。
”食事中”と言う無防備な状態を外敵に晒し続けるわけにいかないので、「するどい嗅覚で、毒が無いか(苦味)・腐ってないか(酸味)を瞬時に判断して、飲み込める大きさに噛み切ったら飲み込む」と言う食事スタイルなわけです。
もちろん、全ての犬が丸飲みするわけではなく、カリカリ良く噛んで食べる犬もいます。

「脱脂大豆」が入っているフードは避ける。

脱脂大豆とは、サラダ油等に使う油を抜いた後の大豆。
産業廃棄物ですが、油はしっかり抜けているのにたんぱく質は残っています。
ドッグフード以外にも醤油にもよく使われています。原材料が安いだけでなく、醸造中に浮いてきた油を取り除く手間が省けるので安く作れるのですね。
高たんぱく・低脂肪なだけでなく繊維も豊富なので、最近では人間用の特定保健用食品として販売されたりもしています。

一見素晴らしい食材に思えますが・・・油を抽出する時に使われる薬剤の危険性も指摘されています。
また、大豆はたんぱく質を含みますが、犬にとっては必須アミノ酸が不足してしまいます。
そして、一番の問題が胃捻転などの鼓腸症を起こしやすい事。
お腹が深い大型犬は要注意です。

ビタミン・ミネラル類が添加されてないフードは避ける。

毎日色々な食材を摂取出来る手作り食と違い、ドッグフードは同じ食材だけを摂取する事になります。
決まった食材だけで必要な栄養素を摂取するのは不可能です。
ビタミンやミネラルと言った合成栄養素を添加しない事が犬の体に優しいような謳い文句のフードがありますが、栄養失調で病気になる子が増えています。

上記の3点は、健康な子はもちろん、病気の子のフード選びにも共通します。
どんなフードを選ぶにしても、この3点だけはクリアしておきたい事です。

ドッグフードはピンからキリまであるので、”もっと安全で犬の体に合った物を!”と考えると他にも選ぶ際の基準はいくつかあります。
次回は”もっと安全”なフードの選び方を書きたいと思います。

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