ドッグフードの選び方(3)

ペット栄養管理士。 子供の頃から犬と一緒の生活。 犬には、ただ長生きするだけでなく”健康に天寿を全うして欲しい”との思いから、犬の食事の勉強を始めました。今では趣味の一つに。 良質な食事と同時に、運動も健康に大きく関わる事を実感してます。 飼育経験・犬の栄養学・運動に関する記事を書いていきたいと思います。

フード選び最終回(かな?また続くかも/笑)。
今回は、プレミアムフードについて説明したいと思います。

プレミアムフードって何?

ペットの健康意識が高まると同時に出てきた言葉で、明確な基準や定義はありません。
メーカーやショップの謳い文句とでも言いますでしょうか。

ショップによっても飼い主の間でも分類は様々。
値段を基準にプレミアムフードを決める方もいれば、原材料を見て決める方もいます。

そこで、今日はプレミアムフードと呼ばれる物をジャンル分けし、良い点と悪い点を書いていきたいと思います。

 

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動物病院取り扱いの獣医も推奨するようなフード

栄養学的にはとても良い物です。
消化・吸収しやすいように加工されている物もあります。
療法食にも力を入れているので、病気の犬に良い結果も出ています。

ですが、原材料を見ると穀類メイン。原材料だけならホームセンターに売っている物とさほど変わりありません。
合成添加物が堂々と使われている物もあります。
ごく少量だから大丈夫と言われている合成保存料も、長年摂取し続ければどんな影響があるかわかりません。

オーガニック・完全無添加フード

農薬や添加物の心配がなく、安心して与えられます。
でも、原材料を見ると穀物メインだったりビートパルプが入っていたりと問題もあります。

犬は個体差が大きく、肉類多めが良い犬・野菜多めが良い犬・穀類多めが良い犬と様々です。
野菜や穀類多めが良い犬にとっては最適。

運動量が多い子なら肉類をトッピングしてあげれば良いと思います。

穀物不使用フード

これも、犬の体質や運動量により合う・合わないがはっきり分かれます。

穀物不使用フードの中でも、生肉を使用したフードは消化・吸収がとても優れています。
一番良い点は、犬にとって消化が苦手な小麦やコーンが入っていない事でしょうか。胃腸への負担が少ないフードです。
また、小麦やコーンといった穀類はアレルギーの原因になりやすいんですね。

しかし、穀物を使わない事でたんぱく質が多くなります。
肉類が多すぎる事により、軟便・下痢が続き、1ヶ月経つ頃には肝臓の数値が悪くなる子もいます。
長い間与え続ければ腎臓にも問題が出る事があるのでご注意を。
腎臓にたんぱく質は関係ないとの説もありますが、最近ではたんぱく質量が重要だと言う説が強くなっています。

たんぱく質少な目の穀物不使用フードも発売されているので、運動量が少ない子や初めて穀物不使用フードを食べる子は、たんぱく質の量に注意して選びましょう。

国産無添加フード

中国産の原材料を使わない等コンセプトとしては良いのですが・・・ペット先進国フードの足元にも及ばない物ばかりです。
原材料の割合がおかしく、AAFCO基準(これも完璧な基準ではなく、一部の獣医から良くないと指摘を受けている部分もあります)にも沿っていません。
国産無添加フードで健康を害する犬も多いです。
栄養バランスがおかしい事に加え、水分量が少ないために消化器に負担がかかります。
数年与え続けて膵炎になった犬もいます。
「フード選び1」でも書きましたが、素材や無添加に拘るあまり”必須栄養素を満たしていない”物が多いのが現状です。

 

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このように、どのフードも良い点と悪い点があります。
残念ながら、完璧なフードは無いんですね。

犬の個体差や生活習慣を考慮するのはもちろん、”飼い主が譲れないのは何か”を考えるとジャンルも絞れるかと思います。

他にも加工法が違うフードなどがありますが、それについてはまた今度。

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