動物の右利き・左利きの謎

大学院生。動物の行動を研究しています。普段は双眼鏡を持って、山を駆け回っています。動物の行動や生態について記事を書いていきたいと思います。まだまだ半人前ですが、動物の世界の面白さを少しでも伝える事ができたらうれしいです。

あなたは右利きですか?左利きですか?

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「あなたは右利きですか?左利きですか?」こんな質問を投げかけられたことはありますか。おそらく、ほとんどの人はないでしょう。なぜなら、多くの人の利き手が右なのは明らかだからです。あなたの周りの人を、何人か思い浮かべてみて下さい。ほとんどが右利きでしょう。なぜ、このように右利きの人が多いのでしょうか。

なぜ、人間に右利きが多いのか?

多くの人が右利きである理由は、完全には分かっていないようです。一般的には、次のことがよく言われます。

◆人間社会の多くのものが右利きに有利にできているから

はさみは右利きの人が使いやすいように設計されています。コード付き固定電話も左側に受話器があります。これは、左手で受話器を持って、右手でメモをとることを想定したのでしょう。自動販売機の硬貨投入口は、右利きの人が使いやすいように、右側にあることが多いです。

このように、人間社会の多くのものが左利きに不便にできています。小さい頃に、親から左利きから右利きに矯正された人もいるかと思いますが、これは、親が子供に不便をさせないようにとのことでしょう。そのような結果、右利きの人が多くなったのかもしれません。

これで、右利き・左利きの謎がすっきり解決したかというとそうでもありません。いくつかの問題・疑問にぶつかります。しかし、この話題について、1記事で書ききれそうにありませんので、詳しいことが知りたい方は、インターネットや本で調べてみて下さい。

動物の世界の右利き・左利き

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さて、さっきから人間のことについてしか書いていませんが、人間以外の動物には右利き・左利きがあるのでしょうか。答えは、「あります」。片手だけ大きなはさみのカニもいます(この片手だけ大きなはさみを使って、オス同士で争います)。カタツムリの殻は、右巻き・左巻きのもの両方あります。私が研究している鳥の世界にも、右利き・左利きがあります。

シジュウカラという鳥は、餌を脚で押さえて食べます。その餌を押さえる脚が、よく右脚を使うシジュウカラとよく左脚を使うシジュウカラがいます。シジュウカラは小さな鳥ですが、人と同じように右利き・左利きがあるのが面白いですね。この鳥は、町中でも見られますし、巣箱を使ってくれるので、比較的観察しやすいです。庭にやってくる小鳥が右利きなのか、左利きなのか観察してみてはいかがでしょうか。

他にも、家のネコがパンチをする手は、右手か左手か、家のイヌが歩き出すとき最初に踏み出す前足は、右か左かなどを観察してみると面白いかもしれません(実際にどのような結果になるかは、私はしりません)。以外と身近なところに動物の科学は潜んでいますね。

 

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