結構身近な存在! なのに馴染みが薄い!|コウモリさんのお話

ミニチュアダックス2頭とセキセイインコ1羽のパパさんです。自由奔放な彼らに翻弄されつつも、日々大切なことを教えてもらっています。

鳥のように自由に空を飛びたい――大空を自由に羽ばたきたいという思いは太古の昔から人々の心を捉えて離しませんでした。
しかし、鳥でもない我々人間は空を飛ぶことは叶いません……。飛行機などの乗り物で大空を飛ぶことはできても、自力で空を飛ぶことは不可能です。
ところが、人間と同じ哺乳類の中には鳥のように空を飛べるツワモノがいます。それがコウモリです。

哺乳類で唯一空を飛べるコウモリ

さて、コウモリは哺乳類の中で唯一空を自在に跳ぶことのできる個体ですが、鳥とは違ってコウモリはネズミのような顔立ちで伸縮性のある「飛膜」に覆われた翼で飛びます。以前まではネズミ目やサル目に属するグループに分類されていましたが、最近の遺伝子研究によって猫目や馬目と同じグループに分類されているそうです。

コウモリは鳥と違って自分の足で立つことができません。前脚と後脚は飛膜で繋がっており、前脚と後脚を曲げることで翼をたたみます。立つことができないコウモリは鳥のように木の枝に止まることもできないため、普段は後脚で逆さまにぶら下がって過ごします。
逆に排泄時などは前脚を使ってぶら下がります。もちろん哺乳類なので卵ではなく出産をします。その際も排泄と同様に前脚でぶら下がって出産します。出産した子供は授乳して育てます。

コウモリ

前脚と後脚を使って地面を歩くこともできますが、歩くというよりはほとんど這っているような状態で、見た目にも格好の良い歩き方とは言えません。

元々日本には100種類ほどの哺乳類が生息していますが、その3分の1ほどはコウモリが占めているそうです。国内に生息する哺乳類の中ではコウモリが最も種類が多いそうです。
ただし、コウモリは狂犬病(恐水病)のウイルスを持っていることもあるらしいので捕まえることはおすすめできません。さすがにペットとして飼育するのは難しそうですね。

コウモリと言えば夜行性で日中は洞窟などに潜んでいるという印象ですが、これは小型のコウモリに多い習性なのだそうです。日本に生息しているコウモリは小型種なので、日中は木の穴などの暗い場所に潜んでいます。冬には冬眠し、春先頃から活動を始めます。暖かい季節の夕暮れになると飛び回る姿もよく目にします。
しかし海外に生息している大型のコウモリは日中に活動するのだそうです。大型のコウモリは木の実や花粉などを食べ、小型のコウモリの場合は昆虫などを好んで捕食します。
小型のコウモリは視力が悪く、大型のコウモリは視力が良いようなので、そのあたりも活動時間に影響しているのかもしれませんね。

吸血鬼との結び付けられる神秘性――そして害獣としてのコウモリ

先述したように小型のコウモリは視力がほとんどありません。それなのに小さな虫を見つけることができるのには理由があります。超音波を使って常に周辺の状況を把握しているからなのです。
コウモリが超音波を使って自在に飛び回ることができる能力のことをエコロケーションと呼びます。この能力があったから視力が無くなったのか、それとも視力が無くなったからエコロケーションが発達したのか――どちらなのでしょうねぇ……。

ちなみにコウモリと言えば吸血鬼の代名詞のように扱われますが、実際に動物の血を吸うコウモリというのは極々少数派です。世界中に1,000種類近くもいる中でたった3種類しかいません。しかもそれらは中米や南米にしか生息していません。

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吸血鬼とコウモリが結び付けられるようになったのはそれほど昔ではないそうで、比較的最近のことなのだとか。中南米に生息している血を吸うコウモリの存在も多分に影響されているようです。闇を飛び回るその姿や一部のコウモリが持っている「血を吸う」という習性の影響で、なんとなく吸血鬼と重ねられてしまった可哀想な動物なのです。

普段なかなか馴染みのないコウモリですが、結構我々の身近な動物でもあります。夜行性なのでそれほど目にする機会はないかもしれませんが、アブラコウモリと呼ばれる種類は別名「イエコウモリ」とも呼ばれていて、屋根裏などにも生息していることが多く、糞害や感染症などの被害も少なくないのだそうです……!!! その辺りはやはり注意したいものですね。

これからの季節、夕暮れ時に空を見上げれば自在に飛び回るコウモリを目にすることができます。

身近なのに馴染みの薄いコウモリ――。
野鳥観察とはちょっと違った「コウモリ観察」も、なかなか一興かもしれません。

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