『ティファニーで茶トラ猫』?あの名作映画の名猫役者

都内某大学院を出たのち、ライター兼猫(茶トラ♂)の奴隷として働くことに。小学生時代は生き物係、中学以降は生物部と動物全般が好き。動物とのよりよい共生について、思いを馳せる毎日です。記事は猫多めです。

 

永遠の妖精、永遠のファッションアイコン――。

そう呼ばれた女優、オードリー・ヘップバーンは筆者の大好きな女優です。
1961年に公開された「ティファニーで朝食を」では、それまでのどこかウブな役どころから一変して、気ままなコールガールを演じ、大ヒットとなりました。当初この映画はマリリン・モンローにオファーされ、彼女が断ったことでオードリーにお鉢が回ってきたというのはあまりにも有名な話。
さて、この『ティファニーで朝食を』、私に言わせればダブル主演です。一人はもちろんヒロインのホリー・ゴライトリーことオードリー。そしてもう一人は、いえ、一匹は、猫役の”オレンジィ”というスターです。今回はこの茶トラのオレンジィについてお話しましょう。

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彗星のように現れた猫界の名俳優オレンジィ

『ティファニーで朝食を』において、この茶トラ猫は大きな役割を担っています。まず彼には、夏目漱石の処女作さながら「名前はまだない」。そのため、ヒロインのホリーは彼を「CAT!」と呼び続けるのです。これは、ホリー自身のつかみどころのなさ、縛られたくない想いの反映と言えるでしょう。そして圧巻なのはラストの雨のシーンなのですが……おっと、もしかしたらまだ映画をご覧になっていない方がいるかも知れませんので、黙っておきましょう。

さて、この茶トラ猫を演じたのは、オレンジィと言われる役者猫。実はこのオレンジィ只者(只猫?)ではありません。1951年に公開された映画『ルバーブ』ではなんと主演を務めたほどの実力派の俳優です。この映画のタイトルでもあり、役名でもあった”ルバーブ”という名で呼ばれることも多い俳優です有名なアニマルトレーナーであるフランク・イン氏に指導され、映画やテレビ含めて総出演数はなんと500以上にものぼりました!ハードな場面や、撮り直しにも応じる根性のある猫役者は、たいへん貴重だったのでしょう。

オレンジィの性格とオードリーとの関係

このオレンジィ、ちょっと性格に難があったとも言われています。スタッフや出演者に対しても、人を選ぶようなところがあったとか。でも猫バカの私に言わせれば、「そんな人のいっぱいいるところにずっといたら、猫はストレスがたまって、そりゃわがままも言いたくなりますわな!」といったところなのですが、真実は果たして?

さて、では主演のオードリーとの仲はどのようなものだったかと言うと、これがすこぶる良好だったよう。オードリーは愛犬のフェイマスを常に撮影現場に連れてきていたのですが、このフェイマスとオレンジィはすぐに打ち解けたとのことです。オードリーはもともと動物が好きな人ですしね。オードリーとオレンジィの息の合った演技は、本作を観れば一目瞭然です。本作の公開後、ペットして茶トラ猫を求める人が急増したというのも納得。

『ティファニーで朝食を』出演時、オレンジィはすでに12歳と高齢。15歳で亡くなるまで彼の演劇猫生は続きました。残念ながらその死因については調べがつきませんでした。現代のように猫の栄養学や、医療が発達していれば、もっと長生きも主演作も増えたのでは、と思いますが、そのような考えは人間のエゴかもしれませんね。

原作者も実は……

マリリン・モンローがこの映画のオファーを断ったため、でオードリーが主演することになったことは最初に書きましたが、これについてずっと不満の声を漏らしていた人物がいました。そう、それは原作者であるトルーマン・カポーティに他なりません。ですが、彼自身も猫好きとして知られる人物。オードリーに不満はあっても、オレンジィの演技には文句のつけようがなかったのでは!?

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最後に

いかがでしたか。
筆者の家にも茶トラの猫がいるので、ふざけて「オレンジィ」と呼ぶことも。
でも、そのたびに「そもそも私はホリーでも、オードリーでもなかった!」とハッとして我に返ります。
まずは自分が素敵な女優のような女性になることから始めなくてはいけませんね、とほほ。

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