ネコのおしっこトラブル解消し隊 2 (消臭編)

獣医師。酪農学園大学獣医学部卒業後、神戸の動物病院で4年ほど勤務し、命の重みを毎日痛感。結婚後移住した北海道の町には小動物の病院がひとつも無いという、このご時世大変びっくりな展開を経験する。現在新種の生物(息子)と格闘しながら、将来臨床への復帰を目指して再勉強中です。地域の子供達と動物の健全で安全な触れ合いの時間を作ることが、学生の頃からの密かな目標。・・ただの動物好きなので、いろいろな動物に関することを幅広く書いていきたいと思います。

ネコさまの”そそう”・・テンションの下降を引き起こす原因は何よりその臭いではないでしょうか。ネコのオシッコはネコ特有のアミノ酸やタンパク質を含んでいて一筋縄ではいかない臭いを放っているのです。もしもオシッコが素敵なお花の香りなどであれば、どうぞどうぞ、と丁重に扱うでしょうに・・。

一筋縄でいかないっぷりはすさまじく、ネコのオシッコが付いたものを普通に洗濯機で洗っただけでは洗い上がりの匂いを嗅いだ時のガッカリ具合が計り知れません。今回はいちネコさまたちの飼い主として過去に自ら経験したガッカリを元に、試したものとその結果をお伝えしていこうと思います。

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⚪︎消臭スプレー ×

家にあったグリーンハーブの香りしか試していませんが、どうしたことでしょう。今まであんな臭いやこんな臭いを消し去ってくれてきた消臭スプレーが、この時ばかりは何故か敵側に寝返ってしまったのです。オシッコと肩を組んでさらに絶妙な臭いとなり、私の元へと襲いかかってきました。

⚪︎お掃除とお料理の味方・重曹 ×

生ゴミの臭いすら軽減してくれるその消臭効果を期待して、ネコのオシッコがかかったソファーのクッションにパラパラと振りまいてしばらくして掃除機で吸ってみました。重曹と電気代を無駄にしてしまった、と感じました。

⚪︎熱湯 ◎

ある日母がタタミへのそそうに熱湯をかけて対処し、臭いが消えた!と喜々として報告してくれたのを覚えております。アンモニアやタンパク質がその臭いに一役買っているので、熱でアンモニアは揮発、タンパク質は変性、といったところでしょうか。それ以降そそうに遭遇した時は黙々と湯を沸かす運びとなりました。ただ、気をつけないと物によっては素材まで変性してしまいます。

⚪︎ラベンダーの香りの洗濯せっけん ◎

普通に洗剤で洗った時はダメだったのですが、ダメ元で新しく使い始めたこのせっけんでジャブジャブ洗ってみたところ、今までの苦労は何でしたか?というように臭いが消えていました。ラベンダーの香りが臭いを打ち消してくれたような印象でした。

⚪︎ミョウバンスプレー ○

お漬物とウニと仲良しなミョウバン。市販の焼きミョウバンを水に溶かしてスプレーすると、割と良好な結果が得られました。ミョウバン、脇の気になる臭いにも効くみたいですね。

⚪︎トイレ用消臭ポット △

オシッコ臭が打ち消されていきましたが、部屋全体がトイレの香りになりました。

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以上いろいろ試した結果、熱湯をかけられるものであれば熱湯、洗えるものであればラベンダーの洗剤せっけん、熱湯も丸洗いも難しければ拭き取ったあとにミョウバンスプレー・・というのが家にあるもので対処するのであればおすすめ出来るかと感じました。しぶとければ組み合わせてみるのも良いと思います。

ちなみに私が経験したネコさまのオシッコトラブルは、発情関連と心因性のもの(チビに追い回されるなど・・)だったので、手術をしたりネコさまたちのQOLを上げるべくネコトイレや部屋の改革をしたりして、落ち着きました。

ネコったら、やっぱりナイーブ(でないのも中にはいますが)。私たちとネコたちとの幸せな暮らしは快適なネコトイレライフから始まっているのかもしれません。

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