ペットとアレルギー・喘息についての情報

獣医師。酪農学園大学獣医学部卒業後、神戸の動物病院で4年ほど勤務し、命の重みを毎日痛感。結婚後移住した北海道の町には小動物の病院がひとつも無いという、このご時世大変びっくりな展開を経験する。現在新種の生物(息子)と格闘しながら、将来臨床への復帰を目指して再勉強中です。地域の子供達と動物の健全で安全な触れ合いの時間を作ることが、学生の頃からの密かな目標。・・ただの動物好きなので、いろいろな動物に関することを幅広く書いていきたいと思います。

このお題に関しては、世界中で1秒毎くらいに気にしている人がいるのではないかと察するのですが・・特にご家庭で初めて赤ちゃんが生まれる場合などはまわりからも不安の声が聞こえてきたりします。でも調べてみると情報は溢れ返っていて、何が正しいやらよくわからなくなりますよね。そこで、科学的データに基づいて書かれたものをピックアップして少しまとめてみました。

家庭犬がアレルギーや喘息から身を守る?

以前から、乳児期初期から常に犬のいる生活を送っていた子供はアレルギーや喘息が出るリスクが抑えられるとされる研究結果が出ていたのですが、昨年12月にはそれが腸管内微生物(腸内の細菌叢)の構成が変化することによるものではないかという海外論文が公表されました。マウスによる実験の結果ですが、人へも当てはめられる可能性が高いそうです。

それではアレルギーがあるけど新しく犬を飼って良い?

上に書いてあるのはあくまで赤ちゃんの時期に犬がいた場合で、もともと犬アレルギーのある人についての事ではありません。刺激性の低い犬種があるという話題もありますが、それを確証するデータは出なかったようです。どうしてもという場合でも事前にきっちり人間のお医者さんに相談されて、アレルギーがひどくなって途中で手放すという事がないように気を付けたいですね・・!

ペットから出るアレルゲンとは

これは犬に限らずですが、動物に起因するアレルギーを引き起こすものとして重要な物は、アカやフケ、唾液、尿や便などの排泄物と言われています。あのフサフサした毛の方に目が行きがちですが、アレルギーの原因物質としてはそこまで重要視はされていません。ただし、毛というものは花粉や他のアレルゲンを集めることができるのではあります・・。ちなみに2週間毎に洗うとアレルギーの問題を起こしにくいというデータがあるようです。(ただし勿論、犬用の、ちゃんとしたシャンプーで洗ってあげないと、パッサパサになったり皮膚のトラブルのもとになったりします。)

赤ちゃんとの接し方(これは私の主観が9割?)

赤ちゃんが生まれる場合は無理に犬を手放す必要はなく、むしろ居て欲しいくらい・・という結論になると思うのです。ただし、必要以上にベタベタさせるのではなくて、最低限の掃除をしたり物理的な事故が起きないように、配慮はもちろん必要です。(一応、共通感染症というものも存在しますしね。)

ちなみに我が家には今お猫さまが2匹おられますが、息子が猫大好きで近くにくると無条件で触りに(掴みに?)いきます。その時は、『こうやってなでてあげるんだよ〜』と教えながらも、最後は『動物さんを触った後は手を洗うんだよ〜』と、手を拭き拭き。悪気の無い猫達が悪者にならないように一応続けていきたいと思います。(ちょっと最近適当になってきましたが)

今回犬に関しての情報が多かったですが、他の動物に関しても新しい情報が集まったらお伝えしていきたいと思います!

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