災害時のこと、想定している?

獣医師。酪農学園大学獣医学部卒業後、神戸の動物病院で4年ほど勤務し、命の重みを毎日痛感。結婚後移住した北海道の町には小動物の病院がひとつも無いという、このご時世大変びっくりな展開を経験する。現在新種の生物(息子)と格闘しながら、将来臨床への復帰を目指して再勉強中です。地域の子供達と動物の健全で安全な触れ合いの時間を作ることが、学生の頃からの密かな目標。・・ただの動物好きなので、いろいろな動物に関することを幅広く書いていきたいと思います。

前回迷子札のことに触れましたが、今回は災害時の避難が必要になった場合についてです。

先日たくさんのイルカたちが座礁してしまったニュースから地震がまた起きるのでは・・?という噂が流れたようです。某テレビ番組で完全否定されていたようですが、イルカたちが犠牲にならなくても普段から災害には備えておかなければいけませんね。

家族同然で一緒に暮らしているけれど、もしも災害が起きて避難するとなった場合、ペットと一緒に避難できるのでしょうか・・?

環境省が2013年に発表した

災害時におけるペットの救護対策ガイドライン(PDF)

では、ペットの犬猫は飼い主と一緒に避難させることを原則としています。(犬猫以外の小動物については後ほど。)

以下、冒頭の引用にお目通しください。

過去の災害において、ペットが飼い主と離れ離れになってしまう事例が多数発生したが、このような動物を保護することは多大な労力と時間を要するだけでなく、その間にペットが負傷したり衰弱・死亡するおそれもある。また、不妊去勢処置がなされていない場合、繁殖により増加することで、住民の安全や公衆衛生上の環境が悪化することも懸念される。このような事態を防ぐために、災害時の同行避難を推進することは、動物愛護の観点のみならず、放浪動物による人への危害防止や生活環境保全の観点からも、必要な措置である。

動物愛護の観点が重要なのは勿論ですが、以外に盲点になりやすいのははぐれた動物たちの保護にかかる労力や時間、公衆衛生上の危険性ではないかと思います。

人命最優先とされる災害時ではありますが、回り回って人命に影響が出てくる可能性もありますので、ガイドラインに目を通して飼い主としてするべきことを再確認してみてください。

犬猫のことは書いてあるけれど、他の小動物はどうすれば?

避難所によって異なります。自治体によっては大型犬や咬んだり毒をもつ生物は同行避難の対象外になっているケースもあるので、自分たちのところはどうなのか確認しておきましょう。

爬虫類や昆虫類などで数日の絶食に耐えられる種であれば脱走防止と急な温度変化のないような対策をとってひとまず自宅において避難する、という提案もあります。

小鳥やハムスターなどの小動物はごはんも水も切らすと命取りになるので、もしも避難を免れたとしても他の動物種以上に普段からある程度のストックが必要ですね。

ウサギも特に高齢になってくると気温の変化などに耐え難くなってしまいますので、冬に備えて防寒対策グッズ(ケージに巻く毛布やカイロなど)をすぐ手に取れるところに置いておきたいところです。

いざという時は親戚や知人に一時的に預かって貰えないか打診もしておきましょう。

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ちなみに阪神淡路大震災の時、避難所になった小学校に私の父が勤めていたのですが、そこでは大型犬小型犬問わず校庭につながれていました。小型犬のご家族はみなさん早々に避難所を出て行かれたそうです。他の動物は見かけなくてその時はトラブルも無かったようですが、やはり時間が経ってから野良が増えて色々と大変だったと・・。

ペットの対策をしていなかった、という方はガイドラインを要チェックです!

治療中で処方食や薬を切らせない子はそちらのストックもお忘れなく・・。

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