“迷子札” つけていますか?

獣医師。酪農学園大学獣医学部卒業後、神戸の動物病院で4年ほど勤務し、命の重みを毎日痛感。結婚後移住した北海道の町には小動物の病院がひとつも無いという、このご時世大変びっくりな展開を経験する。現在新種の生物(息子)と格闘しながら、将来臨床への復帰を目指して再勉強中です。地域の子供達と動物の健全で安全な触れ合いの時間を作ることが、学生の頃からの密かな目標。・・ただの動物好きなので、いろいろな動物に関することを幅広く書いていきたいと思います。

突然ですが、お家のペットに”迷子札”はつけていますか?

何年か前に自分で住所を話して無事家に戻ることができたセキセイインコさんのニュースが世間を賑わせましたが、勿論そのような例は稀。インコさんのように話すことは出来なくても、体の内外問わず身につけられるものは沢山あります。

一番のおすすめはマイクロチップ

首輪など身につけるもののように外れてしまう心配が無く、専用のリーダーがあれば唯一無二の登録番号で識別可能。愛犬も、私が勤務していた頃に装着しました。マイクロチップ普及率が少しずつ上がっているとはいえ、マイクロチップに抵抗を覚える一番の理由に『痛そう』がランクインしています。

針は予防接種の時に使うものよりは太めではありますが、注射嫌いの愛犬に実際に刺入した時の反応は、さほどでも・・?という印象でした。あれやこれや気をそらしながらだったら平気なようです。チップ自体の大きさは直径2mmの長さ1cmちょっとです。渡航の関係でマイクロチップを入れに来る患者さんが多かったですが、超小型犬でも問題ありませんでした。よほどの猛犬でない限り麻酔も勿論不要です。

ちなみにマイクロチップを入れた後に読み取れなくなった例は一件だけありました。その子は海外で入れたとのことでしたが、殆どないとは言え読み取れなくなる事が全くない訳では無いので、予防接種のついでなどで定期的に確認してもらった方が安心かもしれません。

どうしてもマイクロチップに抵抗がある場合や体質的に心配な場合

マイクロチップは専用のリーダーが無ければ読み取り出来ないですし(今は多くの自治体や動物病院が所有しているはずですが)、いくらそんなに痛くないよと言われても抵抗感が拭えない場合はあると思います。そのような場合でも、マイクロチップをいずれするしないの検討は別にしても、今すぐできる対策は取れていますでしょうか。

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首輪に連絡先

もしも自分が迷い犬や迷い猫を保護した場合、一番に確認するのは「首輪に連絡先が書かれていないかな?」というところかと思います。逆に書いてなければ落胆や怒りの念すら込み上げてきてしまいます。悲しい話になってしまいますが敢えて書きますと、昔実家にいた猫も、「最初の」首輪には連絡先を書いていて、「次の」首輪に替えた時にすぐに連絡先を書かず、元ノラだったため脱走が日課で事故に遭いそのまま帰らぬ猫となってしまった事があります。「次の」首輪にもちゃんとすぐに連絡先を書いていれば、結果は同じにせよ最期のお別れをできたかもしれません・・。

ところでこれは少し物騒な話になるのですが、外猫さんや迷子犬で首輪に連絡先を書いていた場合、首輪だけ外されて連絡先だけ取られてしまうということが有るには有る(実はこれも経験済みです)ので、こういった事が心配ならやはりマイクロチップか、首輪の内側に書くようにすると良いかなと感じています。少し探してみると、月額利用料が500円ほどかかりますが、迷子対策様番号(050ー〜)を貰えて、指定した電話に繋がるように出来る便利なものもあるようです。

おしゃれなアクセサリータイプも

いまや「ペット 迷子札」などで検索すればずらずらと商品が一覧で出てきます。高級な首輪をチョイスしたため連絡先の直書きが出来なくても問題ありません。狂犬病の鑑札のように首輪やハーネスに付けるタイプが殆どですが、形に気をつけないと思わぬ所(目の粗い金網の上に寝そべった後など)に引っ掛かって身動きできなくなることもあるのでそれだけは注意です。

GPS機能付きまで

お値段は張りますが最近ではGPS機能がついたものまで登場していますね。大きさがそれなりにあるので体の小さい子には向いていない印象はありますが、将来的に小型化が進むでしょうね。

災害や迷子は予測不能に起こることが殆どです。「うちの子なんです・・!」のサインを”今”一度ご確認ください。

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