【その2】フィラリアはどうやって感染する?

獣医師。酪農学園大学獣医学部卒業後、神戸の動物病院で4年ほど勤務し、命の重みを毎日痛感。結婚後移住した北海道の町には小動物の病院がひとつも無いという、このご時世大変びっくりな展開を経験する。現在新種の生物(息子)と格闘しながら、将来臨床への復帰を目指して再勉強中です。地域の子供達と動物の健全で安全な触れ合いの時間を作ることが、学生の頃からの密かな目標。・・ただの動物好きなので、いろいろな動物に関することを幅広く書いていきたいと思います。

【はやい話が、うち(蚊)が血い吸うときに感染するんやけど〜】

moskeeto_nomura『犬糸状虫があんさんらに寄生するにはうちら雌の蚊が絶対必要やねん』

dogface01_03『えっ蚊さん・・雌だったの!』

moskeeto_nomura『しっつれいやな〜〜!こんなおっさんみたいなしゃべりやけど、れっきとした女子。ま、吸血女子ってとこやな。蚊、男子は血い吸わへんからな。せやからうちら吸血女子が中間宿主や。』

dogface01_03『さっきから言っている、中間なんとかと、終なんとかって、なあに?』

moskeeto_nomura中間宿主いうのは寄生虫が幼虫時代に成長するのに必要な宿主、終宿主いうのは子孫を残すのに必要な宿主。雌の成虫ががミクロフィラリアを産むやろ。ミクロフィラリアがふよふよ〜うようよ〜泳ぎ回っているあんさん(犬)らの血液をうち(蚊)らが吸うと、ミクロフィラリアがうちらの体の中に入る』

dogface01_02『それで蚊さんの体の中で大きくなって、また僕たちの血を吸った時に入って来る。そして僕たちの体の中で成虫になって、ミクロフィラリアを産む、の繰り返しだね』

moskeeto_nomura『そそ!話わかるやん。ちなみに輸血や胎盤から(母親から子)の感染でミクロフィラリアが血中泳ぎ回るケースもあるけど、そいつらも一度うちらの体の中に入らへんと大人にはなれへんてことや。あと細かい事言うと、うちらの中に入って来たミクロフィラリアはうちらの中で2回脱皮するねん。1回脱皮したら第二期幼虫になる。もう1回脱皮したら第三期幼虫になる。この第三期幼虫の段階であんさんらに感染することができるらしいわ。ちなみにその時の体長は約1mm。我ながら、詳しいな〜』

dogface01_05『なまらスゴイッショー』

moskeeto_nomura『あれ、今訛った?』

dogface01_05『ハッ、つい・・実は僕、札幌近郊出身なんだよね』

moskeeto_nomura『そうなんや。そういえば北海道とか本州の避暑地も最近は温暖化の影響と、ミクロフィラリア保有犬が旅行に一緒に行ったりとかで犬糸状虫が土着しているって話やなあ』

dogface01_02『ミクロフィラリアも一緒に旅行に行っているってことだね・・・』

moskeeto_nomura『気温がだいたい18度以上あればうちらの体の中で幼虫が育つことができる。ミクロフィラリアが感染幼虫(第三期幼虫)になるのに10日から18日くらい。十分に暑い日がそのくらい続けば準備万端ちゅうこっちゃ』

dogface01_02『そういえば、3夏フィラリア予防しなければだいたいの犬は感染してしまうって、ゴンゾウ君が言っていたなあ』

moskeeto_nomura『せやな。ちなみにいつもは予防していたのに途中で飲み忘れて感染してもたって話も結構聞くから気を付けなはれや。まままこの事に関してもまた後ほど』

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