【その2】マダニが媒介する病気(を、マダニが解説します)

獣医師。酪農学園大学獣医学部卒業後、神戸の動物病院で4年ほど勤務し、命の重みを毎日痛感。結婚後移住した北海道の町には小動物の病院がひとつも無いという、このご時世大変びっくりな展開を経験する。現在新種の生物(息子)と格闘しながら、将来臨床への復帰を目指して再勉強中です。地域の子供達と動物の健全で安全な触れ合いの時間を作ることが、学生の頃からの密かな目標。・・ただの動物好きなので、いろいろな動物に関することを幅広く書いていきたいと思います。

うちらマダ二が媒介する病気・・さっきも出て来たけど、今騒がれている重症熱性血小板減少症(severe fever with thrombocytopenia syndrome: SFTS)以外にもいろいろありますよって。
意外に知られていないかもしれんから、気を付けておいてくださいよ。
これも親切に、日本で確認されている、うちらが犬や人を吸血することで感染するものを、表に軽くまとめてみました。

犬のバベシア症なんかはよく知られていると思うけど、西日本以外でも自然感染が確認されとーから他人事と違いますで。
なんと言ってもうちら今、ノリにノっていますしなー、これからどうなっていくかわかりませんで。

あと、表には無いですけど、うちらが媒介するエールリヒア・カニスという病原体が原因のエールリヒア症、日本ではほとんど発生はないけどぼちぼち注意。
それと、うちらを食べてしまって感染するヘパトゾーン症というのもありますわ。

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ほんでもってうちら、吸血していらんようになった血液の成分とかをそちらさんに戻すんやけど、その時にうちらが病原体を持っていたら一緒に移動してまうみたいですわ。
そんでも、さっき言ったように慌ててブチーッて取ったらあきませんよ。
もしそのときはじけてしもたりしたら、皮膚とか粘膜から感染してまう病原体もあるから。

あ、あと、雌の成ダニが病原体もつと、それが卵に移っていくものも多いんです。
その卵からかえった幼ダニはもちろん病原体を持っている事になりますわな。

うちらが産む卵の数、知っとー?300〜数千個。ごっついやろー。
そうなってくると、うちらの生息する環境が良ければ、病原体が媒介されるリスクも高くなるのは、目に見えてますがな。

そういうことやから、自分らの身はしっかり自分らで守ってくれなはれ〜。
もちろん、自分の身を自分では守れん愛犬たちの分もよろしく頼みますよ。
うちらはうちらで、吸血せな遺伝子つないでいかれへんねんから、遠慮なくいきまっせー。

さ、そろそろ草の上にでも返してもらおか。
うちの仕事はあと、たーっぷり血を吸って、卵産むだけ。
そうしたらご臨終や。
最後の出血大サービスでした〜。
ほなほな、失礼しました〜。

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