バリ島の自由な犬事情

中国に住んでいた経験を活かして、中国のペット事情や、ペットマーケットについて、さらには国際的なニュースなどを取り上げていきたいと思います。ゴールデンレトリバーのような優しい顔をした大型犬が大好きです!

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バリ島ではリードをしている犬がほとんど居ない―――。

初めてバリ島に着いたとき、照りつける太陽よりも、輝く海よりも、そちらのほうが衝撃的だった。バリ島では、野良犬なのか飼い犬なのか分からないような犬が、大通りを自由に闊歩していたのだ。

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バリ島では、どうやってしつけているのか分からないが、犬は歩道(といっても歩道と車道の境目はあまりない道路が多い)を出ることはほとんど無い。車は犬すれすれのところを通過するのだが、滞在した数週間で、不思議と犬が事故に遭っているのを見かけることは無かった。

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ビーチでも、ほとんどの犬はリードをせずに遊んでいる。自由に走り回るものの、他の犬と喧嘩することもなければ、他人に噛み付いたりほえることも無い。飼い主を中心に10~15mくらいまでの距離を離れずに動き回る。砂浜を掘って遊んだり、他の犬と挨拶をかわしたりする。

なんて自由で、なんて幸せな犬の生活がここにはあるんだ。

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必ずしも幸せではなかったインドネシアのワンコたち

バリ島で見かけた犬達の多くはとても幸せそうに見えた。しかし、やはり発展途上国の犬というのは、どこの国でも「後回し」にされることが多いようだ。

可愛そうな犬

(クリックで拡大 ※閲覧注意)

この犬は、バリ島のギャナールという村の大通りで2009年に撮影されたそうだ(詳しくはリンク先参照)。
犬の半数は野良犬で、常に食べるのに困っている。ゴミ袋をあさっているのがいつもどおりの光景。

毛包虫症に苦しんでおり、ほとんど毛がない。あろうことか、肩には銃創と見られる傷がある。本当に痛ましい、旨が締め付けられるような一枚だ。

それから数年が過ぎた今、バリの田舎町までバイクを走らせてもこのような犬を見ることは無くなった。そこには、観光地として栄えたバリ島の努力があったのではないかと私は考えている。その成果は、狂犬病の数にも表れている。

バリ島の狂犬病事情

日本では絶滅したとされている狂犬病だが、バリ島ではそうではない。バリ島では、2008年に最初の狂犬病が報告される。狂犬病は、名前に「犬」が含まれているが、実は犬以外の動物もキャリアになる。猫や猿だ。バリ島では犬以外にも、猫や猿にも集団的な狂犬病の予防接種を行っている。

先ほど言ったように、バリ島では2008年に最初の狂犬病が発生。2008年は合計で4件が報告されている。その後、2009年は48件、2010年は最多の82件を記録するにいたる。しかしその後、大量のワクチン接種が奏功し、2011年は24件、2012年には8件と、見事に減少している。(数字参照

人間の狂犬病予防ワクチンは多くの病院で接種可能で、診療所で1,200~1,400円ほどである。狂犬病の数が減ったとはいえ、まだまだ注意が必要だ。ビーチで飼い主と一緒に居る犬はまだしも、地方を自由に闊歩する、野良犬なのか飼い犬なのか分からないワンコには不用意に手を出さないほうが懸命だといえるかもしれない。

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