子供のかわりに犬を飼うアメリカのペット事情

中国に住んでいた経験を活かして、中国のペット事情や、ペットマーケットについて、さらには国際的なニュースなどを取り上げていきたいと思います。ゴールデンレトリバーのような優しい顔をした大型犬が大好きです!

「アメリカ人は赤ちゃんの代わりに犬を飼うようになってきている(Americans are having dogs instead of babies)」という面白い記事があったので紹介。

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出産の高齢化が進むアメリカ

現在アメリカでは、全体的に出生率が低下している。同時に、出産の高齢化が進んでいる。下記のグラフは、アメリカ合衆国保健福祉省のデータ(PDF)を基にした、年齢層別の出産数を示したものである。

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特に15歳~29歳までの女性が(母として)出産する数が減っていることが分かる。15~19歳はおよそ5割減少、20~24歳もおよそ3割減少している。一方で、30歳以上の女性による出産数は右肩上がりだ。

増え続ける小型犬の飼育数

一方で、アメリカでは1999年以降、小型犬の飼育頭数はうなぎのぼりだ。99年からの15年で小型犬の数は2倍以上になり、さらに上昇を続けていくだろうという見方が強い。実際のデータを見てみよう。下記は、アメリカにおける大型犬、中型犬、小型犬の数をグラフにしたものだ。

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99年には1300万頭ほどだった小型犬は、2013年には2600万頭を超え、確かに”倍以上”になっている。さらに、減少傾向にある大型犬、中型犬を抜いて、堂々の一位になっているではないか!

アメリカで犬といったら、大きな車の助手席から顔を出していたり、広い庭を駆け回ったり、映画を観る飼い主のそばに寄り添ったり…といったイメージで、それは常に大型犬だったはずだ。それがいまや、日本と同じく小型犬のほうが多いだなんて、なんだか少し寂しい。

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ドッグフードも高級路線が絶好調

子供の出産数が減っていることと、小型犬の飼育頭数が増えていることは、単なる偶然なのだろうか?

「恐らく、関連していると考えられる。特に20代後半から30代前半の女性は、子供を生む数が減っているだけでなく、未婚率も上がっている。そして、その年齢層の人たちこそ、最も小型犬を飼っている層でもある。」

と、マーケットリサーチ事業を展開するユーロモニター社のアナリストのダミアン・ショアは言う。

アメリカ人が、よりペットを家族のように扱うようになっている証拠がもう一つある。下記は、アメリカにおける価格帯別ドッグフードの売上の推移だ。低価格帯(Low-priced)と中価格帯(Medium-priced)と比較して、高価格帯のプレミアムドッグフード(Premium)の売上が大きく伸びているのが一目で分かる。

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晩婚化、少子化、そして犬の小型化や、ドッグフードの高級路線化は、日本に限ったことではなく、むしろアメリカのほうが顕著なのかもしれない。

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