狂犬病ってそんなに怖いの? その1

ぽちと(元Pety-ペティ)ブロガー。元動物看護師。関東の動物看護師専門学校を卒業後、東京都内の動物病院で3年半、動物看護師として勤務。現在はトリミングサロンの経営に携わりながらブロガーとして活躍中です!

とっても怖いです。だって狂犬病はヒトを含む全ての哺乳類に感染する人獣共通感染症で、感染したものに致死的なダメージを与えるのです。

え?「日本は狂犬病にかかったなんてニュースはやってないから大丈夫!」ですって?

とんでもない!

「日本には狂犬病はない」、「100%安全」…なんてことは決してありません!

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日本は確かに、半世紀以上発症が確認されていません。しかし、日本・台湾を除くアジア諸国のほとんどでは未だに発生が確認されています。中国では狂犬病による死者が1998年から急激に増加しています。2003年に1,980名、2004年に2,600名を超えるヒトが死亡しています。お隣の韓国では1984年に狂犬病を一度根絶しましたが、1993年に北朝鮮との国境沿いでイヌの狂犬病が再発生してから、流行地域と感染動物が増加して1998年以降にはヒトが狂犬病で死亡しています。

日本は狂犬病の発生を確認していないとはいえ、流通形態の国際化により狂犬病が国内に持ち込まれる経路や、その発生リスクは多様化しており、狂犬病の侵入を100%防ぐことは困難と考えられます。

現に、日本では毎年100万頭を超えるペット用の哺乳動物が外国との間を行き来していることが知られています(財務省貿易統計等より)。また、日本を訪れるロシア船8,244隻の8割以上が北海道と富山に入港しており[2000(平成12)年度海上保安統計]、その船舶の6割以上に無検疫のイヌが乗船しているそうです。それだけでも感染の可能性が上がるのですが、驚くことに、船員の帰国時に遺棄されるイヌが多いとの報告もあるそうです。

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厚生労働省と農林水産省の共同で2002年に「我が国に不法に持ち込まれるイヌの対策等に係わる取扱要領」が策定されました。それにより、確かに平成14年度の統計では、日本に入港したロシア船は5,097隻に減っていますが、イヌの不法上陸は現在も報告されており、咬傷事故も毎年発生していると聞きます。ですので将来、狂犬病発生地からのイヌやヒトが狂犬病を発症したり、国内に持ち込まれた動物に狂犬病が発生するリスクはやはりゼロではないのです。

 

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