動物看護師は不幸なのか?職業としての動物看護士を考える

ぽちと(元Pety-ペティ)ブロガー。元動物看護師。関東の動物看護師専門学校を卒業後、東京都内の動物病院で3年半、動物看護師として勤務。現在はトリミングサロンの経営に携わりながらブロガーとして活躍中です!

私が動物看護師になりたいと思ったのは、高校1年生の時。進路を考える時期としては周りより早かったと思います。当時私は猫を飼っていたのですが、泌尿器の病気にかかってしまい、よく動物病院に行っていました。そこで出会った動物看護師さんがとても素敵で、こんな仕事ができるようになりたいなと思ったことがきっかけです。

「動物看護師」に実は資格はいらない

動物看護士になりたいと思った私は、資格をいろいろと調べ、動物看護学科がある4年生の大学へと進学しました。2012年からは「動物看護師統一試験」というものがベーシックですが、当時は複数の認定資格があり、その中の1つを取得しました。
これは就活前後で知ったことなのですが、実は動物看護士になるのに資格は不要。無資格、未経験でもいきなり動物看護士になることができるのです。人間の看護師は、看護師で無ければできない業務があり、業務に従事するには必ず資格が必要です。しかし、動物の看護師にはそれが必須ではないのです。

14452515_m-500x333

動物看護師は超肉体労働

卒業後、関東にある小さな動物病院に就職しました。そこは獣医師1人に看護師2名という体制で、かなりこじんまりとしていました(とはいえ動物病院のほとんどはこのくらいの規模ですが)。4年生の大学を卒業し、動物看護師の資格を取得したからと言って、ホワイトカラーの仕事が待っている…なんてことはなく、日々日々とにかく肉体労働が続きます。朝は8時から、夜の8時9時まで、毎日12~13時間働くことも普通ですし、犬や猫の保定のため、常に生傷が絶えませんでした。

動物看護師は「食える仕事」なのか

これから動物看護師を目指す人が気になるのがここではないかと思います。動物看護師って年収どのくらいなの?給料どのくらいもらえるの?有給は?退職金は?などなど。
ずばり、このあたりのことはほとんど期待できないと考えておいてください。よほど大きな動物病院でもない限り、給料は基本的に低いですし、有給や退職金も皆無です。それでも続けられるのは、やはり動物が好き!彼らの治療を通じて飼い主さんに喜んでほしい!という純粋な気持ちをみんな持っているからだと思います。

9282765_m

動物看護師として付加価値を高めるには

私の同級生には(違法なのではないかというレベルの)医療行為をしている動物看護師が複数いました。とても忙しい病院で、獣医師だけでは回らないためです。こういった動物看護師は、現場では非常に重宝される一方で、転職の際に「前の病院では医療行為をしていました!」とは言えませんから、キャリアとしてはプラスなのかそうでないのか判断が難しいところです。また、無資格未経験の動物看護師ばかりの病院も多く、そのほとんどは「動物看護師はお手伝いさん」程度にしか見ていないため、医療的な専門知識や技術はほとんど求められることがありません。そんな中、どんな経験や知識があれば付加価値になるでしょうか?

経営者にとって「使いやすい人材」になってみる

動物看護師としての業務を深く身に着けても、転職の際はあまり強みにならなさそうです(とはいえ現場業務はしっかりと!)。ではどうしたらキャリアにプラスになるのか。私は、「使いやすい人材」になることではないかなと考えています。

動物病院は、トリミングサロン、ペットホテルを併設しているところが多く、動物看護師のほか、トリマーなども常に求人を出しています。そういった病院の経営者にとって、「動物看護師業務も出来ますし、トリマーも持っているので空き時間にはトリミング業務も、ホテル業務もできます!」という人材は、非常に使いやすいのです。「使いやすい」という表現が気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、使いやすさは動物看護師にとってとても強みになると思います。なかなか給料が上がらない、労働環境が良くならない、とお悩みであれば、関連資格を取ることで対象業務を広げ、より良い条件の施設に転職してみるのはいかがでしょうか?

人気記事ランキング