【まとめ】おうちでできる!家族の一員、ペットの健康チェック

動物病院で看護師&トリマー補助として働いていました。現在はトリマー修行中として頑張っています! 自宅にはラブラドールと猫がいて、毎日仲良く暮らしています。学校では看護・しつけ・飼養管理・栄養学・獣医学など幅広く学んだので、それらを生かした記事を書きたいと思います!

動物は、具合が悪くても人間のように言葉で訴えることはできません。
大事な家族の一員として、ペットの健康状態を日ごろからしっかりチェックしておくのも、飼い主さんの務めです。
病気は、人間も動物も同じく〔予防、早期発見、早期治療〕がとても大切です。
五感を十分に働かせて、日ごろからよく観察しておきましょう。

ここをチェック!

・目 ・鼻 ・口 ・耳
・お腹 ・肛門
・皮膚(毛の状態や、皮膚の色など)
・行動(しぐさや、動き)
・体温
・便 ・尿

【目】

涙や目やにの量、充血の有無、目の周りは晴れていないか、まばたきが多くないか、目はしょぼしょぼしていないか、目の色はいつもと同じか、
などをしっかりチェックします。
日ごろから観察していれば、異変があったときにも「いつもと何か違うな…」と気がつきやすくなりますよね。
体の他の部分の不調でも、目にそのサインが現れることもあります。
それなので、目の観察は非常に大切です。

○体の異常が目に現れる例
・白内障→糖尿病など
・結膜炎→猫ヘルペスウイルス

【鼻】

起きているときは、適度に湿っているのが普通です。(寝ているときは乾いていることも。)
鼻が乾いていないか、ひび割れていないか、鼻水や鼻づまりはないか、息を吸いにくそうにしていないか、
などをチェックします。
乾いているからといって、必ずしも異常であるとも限らないので注意です。

○鼻にサインが現れる例
・ジステンパー→鼻が乾燥してひび割れ、荒れた大地のようになります。

  【口】

健康な口の中はピンク色です。歯に歯石はついていないか、よだれが出すぎていないか、口臭が酷くはないか、
歯肉や舌は赤く腫れたりしていないか、もしくは白くはないか、などをチェックしてください。
歯の歯石をずっと放っておくと、やがて歯肉が腫れ、歯周病になります。
そうなると口臭もきつくなったり、口の中が痛くなってご飯が食べられなくなってしまい、衰弱してしまうので注意が必要です。
猫ちゃんが口の中が痛そうにしてご飯をあまり食べなくなってしまったときは、歯周病や歯肉炎の他に、口内炎の可能性もあります。
口内炎と聞くと、あまり深刻ではなさそうですが、実は猫にとっての口内炎は命に関わることも。
酷くなる前に、獣医さんに相談しましょう。
酷い慢性口内炎は治療法がまだ確立されておらず、対症療法で治療していきます。抜歯したり、洗浄したり、 抗生剤で治療したり インターフェロンを注射したり…
相談しながら治療していきます。
日ごろから、よく口内環境を観察しておきましょう。
歯石取りや抜歯、歯のおそうじ(スケーリング)は、全身麻酔になります。高齢になってからだと麻酔の負担が大きいので、なるべくなら高齢になる前が良いです。
家でも歯磨きをしたりして、歯石がつかない対策をすることが大切です。

【耳】

健康な耳の内側はピンク色です。普通、それほど汚れも無いものです。
耳の中が赤く腫れていたり、黒や茶色の耳垢や、かゆみ、においがあったら注意です。
耳がたれている犬種(トイプードル、シーズー、ラブラドールレトリバー、ゴールデンレトリバー等)は、通気性が悪く外耳炎になりやすいので、定期的な耳掃除も必要になります。
トイプードル、シーズーなどは耳の中の毛ものびるので、自分で抜くのが怖ければ定期的なトリミングで綺麗にしてもらってください。
耳掃除は自分でもできるので、嫌がって暴れる犬でなければ酷くなる前に自分でお掃除してください。
ただし耳の中を傷つけてしまうと余計良くないので、危ないと感じたら病院かトリミングサロンでやってもらってください。
ちなみに耳掃除のやり方は、やわらかい綿棒に洗浄液をつけて優しく拭うタイプ、カンシに脱脂綿を巻きつけて、そこに洗浄液を染み込ませて掃除するタイプ、
耳の中に洗浄液を流しこんでよく揉みこんで汚れを浮かせ、脱脂綿を巻いたカンシで何回も掃除していくやり方(これは非常に汚れている場合)
と、色々あります。
また、いつもより耳が熱いときには、耳の炎症の他に、熱がある場合もあります。
耳の様子も日ごろからよくチェックしておきましょう。

【お腹】

健康なお腹は、適度に引き締まっています。
別に太ってはいないのに、お腹だけがふくれていたり、腫れたりしているときは異常のサインなこともあります。

○お腹にサインが現れる例
・犬糸状虫症(フィラリア症)→腹水などの症状(蚊によって媒介されて感染します。薬で完全に予防できます。)
・腹水症
・副腎皮質機能亢進症(犬のクッシング症候群)等

 【肛門】

周囲が汚れていないか、ただれていないかをしっかりチェックします。
健康なら自分でお尻周りをなめるので綺麗ですので、あまりにも汚れていたら、具合が悪くなめる気力が無いということも。
それから、寄生虫がついていないかもチェック。
また、お尻と床にこすりつけたり、たくさんなめていたり、気にしているような様子があったら、肛門腺がたまっているのかもしれません。
トリミングによく出しているなら、そのときに絞ってもらっていると思いますが、全然絞っていないのでしたら絞ってもらってください。
気になるようでしたら獣医さんで見てもらうのが良いでしょう。

【皮膚、毛】

健康な皮膚は、薄ピンク色(毛の下の皮膚は白色~薄いピンク色)です。
健康なら、毛づやもよく、さわりごこちも良いです。
毛づや、フケの有無、皮膚には湿疹がないか、赤くなっているところはないか、ただれているところがないか、などをチェックしましょう。

○皮膚でわかるかもしれない例
・ノミやダニの寄生
・細菌感染
・真菌感染
・アレルギー
・内分泌疾患

【行動】

いつもの歩き方、行動をよく知っておくことが大切です。
落ち着きのない態度、よろける、ふるえる、歩き方が鈍いなど、行動にいつもと変わったところはないか、観察します。

○行動でわかるかもしれない例
・関節の疾患
・てんかん
・体の痛み
・前庭失調 等

それから、食欲の変化、トイレの回数、水の飲む量など、些細な変化も見逃さないようにしてください。

【体温】

小型犬の平熱は、38.6℃~39.2℃くらい
大型犬の平熱は、37.5℃~38.6℃くらい
猫の平熱は、38~39度前後
だと言われています。
体温は、肛門に体温計を入れて測るのが一般的です。
しっぽを軽く持ち上げて、デジタル体温計をゆっくりと肛門に2~3cm挿入してはかります。
(ガラスの棒の体温計をけっこう挿入して、1分くらい待って体温を測る病院もあります)
これはなかなか自宅ではできませんよね……。
また、耳で測るタイプの体温計も一般的ではありませんがあります。

【便】

食べ物は、胃腸で栄養を吸収し、大腸で水分が吸収された後に糞便として体の外に排泄されます。
胃腸のトラブルによって、便の状態にも変化が現れるので、便は病状をつきとめる手がかりにもなるのです。
つまり、便は健康のバロメーターなので 日ごろから便もしっかりとチェックしておくことが大切です。
正常な便は、ティッシュでさっとつまんで取れる程度の固さです。処理した後も、ペットシーツにはほとんど跡は残りません。
一日の排泄量は、基本的には食事の回数と同じです。色は食べ物によって異なります。

○便の色々な種類
・血便→便の中に赤黒い血の塊があったり、便に血がついていたり。
・粘液便→表面がどろっとしている
・タール便→全体が黒光りしている
・水様便→水のように流れる便
・泥状便→泥のような便
・軟便→軽い下痢便

ただの下痢に思えても、寄生虫や原虫、細菌、などの可能性もあります。
少しでもおかしいな、と思ったら、まずは電話でも良いので獣医師に症状を伝えましょう。

【尿】

正常な尿は、透明でやや黄色っぽい色をしています。(淡黄色~琥珀色)
多少のアンモニア臭があります。
便と同様に、健康のバロメーターです。体内の異常が尿に現れることもあるので、
回数、色、量、ニオイなども毎日きちんとチェックしましょう。

○こんな様子のときは注意
・赤みや褐色を帯びている→膀胱炎
・いつもより色が濃い、または薄い→黄疸、腎臓病、糖尿病、
・濁っている→細菌感染、膿
・尿がキラキラ光っている→ストらバイト結晶
・いつもと回数や出方が違う→膀胱炎

○尿の色々な種類
・低比重又は多尿の時→(無色~淡黄色)
・高比重又は乏尿の時→(濃黄色~褐色)
・胆汁色素(ビリルビン)が含有されていて、振ると泡→(黄褐色~帯緑黄色)
・血尿、あるいはヘモグロビン尿→(赤色~褐色)

犬は暑さに注意!!

犬は暑さにとても弱い動物です。
人間は汗をかくことで体温を下げることができますが、犬はできません。
犬は汗腺(汗をかくところ)が足裏(肉きゅう)にしかありません。
猫と比べても、犬の方が熱さに弱いので、夏の熱中症対策は万全にしてください。
一日出かける時に、エアコンをつけているから安心、とも限りません。
実は昼間出かけている時に停電があってエアコンが切れていて、そのままエアコンが付かず、夜帰宅したら愛犬がぐったりしていた、ということも。
エアコンをつけた車の中も、安心とは限りません。
何かの拍子にエンジンがとまっていたら、真夏の車の中では5分といられないでしょう。
いつも一緒に行動するか、こまめにエンジンがかかっているか確認するなど、しつこいくらいいつも注意していましょう。
夏の時期は、本当に注意が必要です。
外で飼っているなら、なるべく木陰で日の当たらない涼しい場所にいられるようにして、お水はいつでも飲めるようにしてください。
トリミングでお腹から大腿部にかけて(見えない部分)を広範囲に刈ってもらうと、より涼しいです。
工夫して、夏を乗り切りましょう。

日ごろからよく触れ合って、観察して、少しの異変も見逃さず、
これからもずっと、
ペットと大事な家族として一緒に過ごしていきましょう。

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