【まとめ】ペットの感染症の症状と対策

動物病院で看護師&トリマー補助として働いていました。現在はトリマー修行中として頑張っています! 自宅にはラブラドールと猫がいて、毎日仲良く暮らしています。学校では看護・しつけ・飼養管理・栄養学・獣医学など幅広く学んだので、それらを生かした記事を書きたいと思います!

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伝染病について

伝染病から愛犬、愛猫を守るには、予防接種が大切です。
定期的にワクチンを接種して、病気を予防しましょう。
ワクチンの接種で予防できる病気というのは、感染してしまうと命に関わるかもしれない恐ろしい病気です。
病気にかかってしまう前に、あらかじめワクチンを接種して犬や猫の体の中に〔抗体〕といって抵抗力をつけておいて、万が一感染してしまっても体を守り発症しないように、
もしくは発症しても軽症で済むようにしておくことが、ワクチンを接種する目的です。

ワクチンで予防できるもの【~犬編~】

1、犬ジステンパー感染症
2、犬パルボウイルス感染症
3、犬アデノウイルス1型感染症(伝染性肝炎)
4、犬アデノウイルス2型感染症(伝染性喉頭気管炎)
5、犬パラインフルエンザ
6、犬コロナウイルス感染症
7、犬レプトスピラ病黄疸出血型
8、犬レプトスピラ病カニコーラ型
9、犬レプトスピラ病ヘブドマディス
10、狂犬病

・1~8までは、任意で、混合で接種します。
・1~3、10はコアワクチンです。
重要なワクチンで、どの混合ワクチンでもこのコアワクチンは含まれます。
・狂犬病は、義務です。三ヶ月齢以上の犬は必ず毎年接種しましょう。(狂犬病予防法)
何年も日本で発症してないからいい、というわけではなく、これは法律で定められています。

ワクチンで予防できるもの【~猫編~】

1、猫ウイルス性鼻気管炎 (FVR)
2、猫カリシウイルス感染症(FCV)
3、白血球減少症(猫伝染性胃腸炎)
4、クラミジア感染症
5、猫白血病ウイルス感染症(FeLV)
6、猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)

・1~6は任意で、混合ワクチンで接種します。
・1~3はコアワクチンです。
重要なワクチンです。
他の猫と接触が無いようなら、3種混合くらいで十分でしょう。
(家から猫ちゃんを出していなくても、網戸越しでも鼻気管炎 (FVR)は飛沫感染することもあるので。)

ワクチンの接種時期

・子犬、子猫が来たら、一週間は新しい環境に慣らしてからが良いです。
・混合ワクチンは、生後8週齢(二ヶ月)、12週齢(三ヶ月)で接種します。(一回目の次は4週間明けます)
その後は一年おきに、1回です。
・パルボワクチン(犬)は、9ヶ月の時に追加接種します。
ワクチネーションプログラムは病院によっても多少違うので、確認してください。

予防接種後の注意!

・最終の予防接種が終わるまでは、感染の可能性のある場所には連れて行かないようにしてください。
ただし、犬は社会化期といって、色々なものに慣らすためにその時期はすごく良い時期でもありますので、一概には全く散歩に出すなとも言えません。
人と触れあい、接し方を学べる時期なので…病院の先生と相談しながら、上手に訓練もしていきましょう。
・接種当日は、激しい運動は避けてください。
・熱が出たり、注射部位を痛がることもありますが、一日くらいでおさまります。
・吐き気があったり、様子がおかしくなったらすぐ病院に連絡してください。

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ワクチンで予防できる病気について掘り下げてみましょう 【~犬編~】

ジステンパー感染症

感染経路→病原体を持つ犬の唾液、排泄物に含まれたウイルスとの接触感染、飛沫などを吸い込む空気感染
潜伏期間→1~4週間
症状→発熱や、呼吸器症状(風邪に似た症状)、消火器症状、けいれん発作、等

パルボウイルス感染症

一般的な消毒薬にも強く、長期にわたって生存する強力なウイルスです。
感染経路→病原体を持つ犬の嘔吐物や排泄物に含まれたウイルスとの接触感染。
潜伏期間→1~2日
症状→激しい消化器症状、嘔吐、下痢、白血球減少
嘔吐、下痢によって衰弱し、子犬は感染してしまうととても危険な状態になります。

ケンネルコフ

飼い主さんが思う、犬の風邪。犬伝染性気管支感染のことです。
アデノウイルス、犬パラインフルエンザや細菌などの感染症で、単独でも症状は出ますが混合感染で重症化します。
特に幼齢犬、老齢犬は重症化しやすいので注意が必要です。

犬コロナウイルス感染症

感染経路→病原体を持つ犬の便より経口感染
潜伏期間→数日
症状→突然の消化器症状(嘔吐、下痢)
※パルボウイルスと混合感染の子犬は死亡率が高いです。予防接種はとても大事ですね。

レプトスピラ症

感染経路→病原体を持つ犬、ねずみの尿による接触感染
潜伏期間→2週間
症状→不顕性型、出血型(嘔吐下痢)、黄疸型
※レプトスピラは人畜共通感染症です。

狂犬病

狂犬病ウイルスは全ての哺乳類に感染します。
感染経路→病原体を持つ犬の唾液に含まれ、咬傷によって感染します。
潜伏期間→~4週間
症状→神経症状によって、凶暴になります。100%死亡する病気です。
※人畜共通感染症です。狂犬病予防は義務です。

フィラリア症

犬フィラリア症は蚊が媒介する犬糸状虫という寄生虫の成虫が犬の肺や心臓に寄生して起こる病気です。
放置すれば死に至ることもある、重大な病気ですが、毎月のおいしい飲み薬によって予防できるので、かかさず飲ませましょう。
症状→多数寄生すると、軽い咳、食欲があるのに体重減少、脱毛、お腹に腹水がたまり太って見える、多飲等の症状があります。
ここまで症状が出る頃には手遅れになっていることもあるので、毎年の検査、予防薬の投与は欠かさずにしてください!
※薬は毎月飲みますが、飲んでから一ヶ月予防できるというもの薬ではなく、最後に蚊にさされてから一ヵ月後までは飲まなければいけないという薬です。
なぜなら、卵に効くのではなく成長した幼虫を駆虫する薬だからです。それなので、蚊が10月までいたなら、薬は11月まで飲みます。

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【~猫編~】

猫のくしゃみ、鼻炎、結膜炎(鼻かぜ)

ヘルペスウイルス、カリシウイルス、クラミジア、細菌が原因の病気で、クシャミや分泌物などから感染する、猫の風邪ともいわれるものです。
重症化すると肺炎を起こし、衰弱してしまうと死ぬこともあります。
手や衣服、食器などの間接的な媒介によっても感染します。
ワクチンで発症を減少させることができます。(感染は予防できない)

猫ウイルス性鼻気管炎 (FVR)

病原体→猫ヘルペスウイルス
感染経路→鼻汁に含まれるウイルスとの接触感染、飛沫などを吸い込む空気感染、産道感染
潜伏期間→6日
症状→発熱、食欲低下、呼吸器症状、結膜炎等
回復後はキャリアーになります。

猫カリシウイルス感染症 (FCV)

病原体→猫カリシウイルス
感染経路→鼻汁に含まれるウイルスとの接触感染、飛沫などを吸い込む空気感染
潜伏期間→2日
症状→発熱、食欲低下、呼吸器症状、結膜炎、口内炎、舌炎、関節炎等
回復後はキャリアーになります。

白血球減少症

病原体→猫パルボウイルス
感染経路→排泄物、汚染食器などからの接触感染、経口感染等
潜伏期間→6日
症状→発熱、食欲低下、嘔吐下痢、白血球減少等
幼い猫では死亡率が高い病気です。

クラミジア感染症

病原体→クラミジア
感染経路→鼻汁との接触感染、飛沫などを吸い込む空気感染
潜伏期間→1週間
症状→呼吸器症状、結膜炎、鼻炎

猫白血病ウイルス感染症 (FeLV)

感染経路→唾液による感染、母親からの垂直感染、グルーミングや食器、トイレの共有で感染します。
潜伏期間→数ヶ月から数年
症状→白血病、免疫力の低下、流産、貧血、腎臓病等色々な病気の原因になります。
発病すると、ほとんどが3~5年以内に死亡する怖い病気です。

猫免疫不全ウイルス感染症 (FIV)

感染経路→唾液(噛傷)による感染。生涯持続感染します。
潜伏期間→数年
症状→口内炎、貧血、免疫力低下、感染症、腎臓病など

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ノミやマダニから愛犬・愛猫を守ろう

ノミ・マダニは、犬猫に寄生してかゆみや皮膚炎を起こすだけではありません。
様々な病原体を媒介する場合もあります。
そのため、定期的な予防と駆除が大切です。
子犬や子猫に多数のノミやマダニが寄生すると貧血を起こすこともあります。

マダニ

マダニは草むらに潜み、そばを通りがかった犬や猫に飛び移って寄生します。
それなので、なるべく草むらは歩かせないほうが良いです。
マダニは黒いイボのように、皮膚に噛み付いてぶらさがり、血をすって何倍の大きさにも体が膨らみます。
無理に引きちぎるのは絶対にやめてください。無理やり取ると顎の部分が皮膚に残ってしまい、皮膚の化膿をひ引き起こしてしまうことがあります。
マダニは、犬バベシア症、Q熱、猫ヘモバルトネラ症、ライム病といった様々な病原体を媒介します。

ノミ

ノミは黒ゴマほどの大きさで、すばしっこく逃げ回ります。
飲みの足は体の150倍もの高さを跳ぶことができるといわれています。そうやって、動物に飛び移っていきます。
ノミの症状はかゆみや皮膚炎を引き起こすだけでなく、ノミが吸血する歳に注入する物質に対してアレルギー症状を起こすこともあって、
少数の寄生でも場合によっては症状が重篤となる場合もあります。
瓜実条虫症や、猫ひっかき病といった様々な病気を媒介します。

ノミ、ダニの予防

ノミやマダニの活動が活発になる季節は、暖かい季節です。
しかしノミは室内でも繁殖しますので、冬でも被害が起こることもあります。
定期的な駆虫、寄生の予防を心がけましょう。
スポットタイプ(体に垂らすタイプ)の予防薬や、錠剤タイプ(飲ませるタイプ)の予防駆除薬があります。

今まで特に感染していないからいいや、とか
風邪って、そんなに重くないだろう、とか思わずに
きちんと愛犬、愛猫の病気のことを知り、予防できるものは予防してあげましょう。
感染してしまってから、1年に1回の注射で予防できたのに。予防しておけばよかった。と、後悔することのないようにしていきたいですよね。

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