飼い犬にナメられてない?かわいがられ過ぎる犬が不幸なワケ

動物病院で看護師&トリマー補助として働いていました。現在はトリマー修行中として頑張っています! 自宅にはラブラドールと猫がいて、毎日仲良く暮らしています。学校では看護・しつけ・飼養管理・栄養学・獣医学など幅広く学んだので、それらを生かした記事を書きたいと思います!

犬のしつけは難しいもので、犬種による傾向の違いも大きくなかなか「これが正解」と言いにくいものです。吠え癖がついていたり、噛み癖がついていても「やんちゃでかわいい」とポジティブに解釈してしまう飼い主さんも少なくありません。

正常な主従関係は犬の幸せのために

日常生活で強い主従関係を意識することがないためか、犬に対しても主従関係を強制するのはどうしても気が引けます。自分にとって大切な愛犬は、自分の部下でも奴隷でもない。上も下もない、対等な友人のような、家族のような。
しかし犬とは本来群れで暮らしており、自然に主従関係を形成している生き物なのです。いわば、主従関係は彼らにとってごく自然なもので、無いほうが不自然な状態であると言えます。そんな習性を持つ犬に対して、あなたがリーダーシップ、つまり「主」を取らないとどうなるでしょうか?犬は「この群れにはリーダーが不在だ」と判断し、自分がリーダーにならなければならないと思い込んでしまうのです。

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犬はあなたを上に見てる?下に見てる?

まずはあなたと犬の関係性をチェックするところから始めましょう。もっとも顕著に表れるのが「散歩」のときです。散歩のとき、どちらが飼い主なのか分からないくらいにグイグイと飼い主を引っ張る犬がいます。あれは、主導権が犬にある状態であり、自分が行きたい方向にこの群れは行くべきだ、自分がこの群れを先導しているんだ、という意識の表れです。飼い主さんの意向に反してグイグイと進もうとしているのであれば、基本的にはあなたは「下に見られている」と考えられるでしょう。

散歩を軸に主従関係を正す

主従関係がよくわかる散歩。もしあなたが下に見られていても、そんなに悲観しないでください。これからしつけをすることで、その関係をただすことができます。

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散歩のときに理想的なのは、犬が飼い主さんより常に少しだけ後ろを歩いてついてくる状態です。飼い主さんが立ち止れば犬も自然と立ち止り、飼い主さんが方向を変えれば自然とそれについてきます。これは、今やんちゃなワンちゃんでも数日の訓練で可能であり、これを機に主従関係が正常化できます。これが徹底できると、ノーリードで散歩していても足元から離れず、常に飼い主さんをフォローするようになります。

「前に出ることはいけない」と教える

それでは具体的なやり方に移りましょう。散歩しているとき、飼い主さんの足よりも前に出ようとしたら、即座に足を犬の前に出し、進行を遮ります。元気なワンちゃんだとスピードが速いので大変ですが、これをひたすら繰り返すことで、「前に出るのはいけないんだ、飼い主さんが前で先導してくれるんだ」ということを徹底的に教え込ませます。呑み込みが早いと2~3回繰り返すことで覚えるケースもあります。普通に歩きながら犬が前に出るかどうかを観察しなければならないのは大変ですが、主従関係矯正の第一歩だと思って根気強く続けましょう。

散歩中の「待て」を教える

犬にとって散歩はまさに一日の最大の喜び。どうしても先へ先へ行きたい、という気持ちが出ます。しかし、その気持ちを抑えて「待て」させることで、主従関係はさらに一歩先へと進みます。具体的には、散歩中リードをした状態で、飼い主さんも犬も立ち止ります。そして「待て」と犬に言って制した後、飼い主さんだけ2歩、3歩と歩みを進めます。すると、十中八九は犬もついてきてしまうでしょう。ついてきたら「ダメ」と叱ります。そしたらまた立ち止まるところからスタートです。犬に「待て」をさせて飼い主さんだけ進むのです。進んでいる間、犬のほうを見てはいけません。前を見て、数歩進んでください。待てがちゃんとできたら振り返り、「よし!」と言ってあげましょう。嬉しそうに近づいてくるはずです。そしたらたくさん褒めてあげてください。

群れをしっかりと率いる意識を

飼い主さんがリーダーシップを発揮しないと、犬が代わりにリーダーになり始めます。そうなると、犬は常に外敵からあなたを守ったり、群れを先導したりしなければならず、ストレスがたまります。あなたがリーダーとして愛犬を守ることで、彼らは愛情と安心を得ることができるのです。かわいくてかわいくて甘やかしたくなる気持ちはわかりますが、愛犬のためだと思ってこらえ、主従関係をポジティブにとらえてみてください。ファイト!!

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